ポテト製品
米国産生鮮ポテト
米国が年間2,000万トン以上のポテトを生産する世界有数のポテト生産国であるのには、多くの理由があります。それは、米国が好ましい土壌、理想的な栽培環境、豊富な水に恵まれていることや、ポテト業界が研究・技術の開発のほか、米国産ポテト生産者を世界的に有名にした伝統の維持に尽力していることなどです。そのため米国産ポテトは、他にはない品質、一貫性、品種を誇っています。
品質
米国産ポテトの優れた品質は、厳格な米国の種イモ認定システムに合格した高品質の種イモから始まっています。また、自然も一役買っています。主要なポテト生産地では、日中は暖かく夜は涼しくなる日が多いため、風味が良く欠点の少ない一貫性のあるポテトを生産できます。また、寒さの厳しい冬が害虫や病気を防いでいます。
米国のポテト業界は家族経営が主流であるため、ポテト生産者は最高品質のポテトを生産するために、世代を超えて農場での経験を受け継いでいます。ポテト生産者は、1900年代初期から始まったこの伝統を大切にし、作物に配慮した特別な手入れに誇りを持っています。
一貫性
全ての米国産ポテトは、品質の高さと一貫性を最大限に維持するため、検査を受けて分類されています。収穫されたポテトは、大きさを測り、米国農務省が定める品質基準に従ってランク付けされます。それによって、一貫性と価値が保証された高品質のポテトを提供することができます。
品種
米国ポテト生産者は、100種類以上もの生鮮ポテトを栽培しています。それぞれの品種は、ラセット、レッド、ホワイト、イエロー、ブルー/パープル、フィンガリング、プチポテトの7つのタイプに分類できます。また、多種多様の大きさ、食感、色、風味で、あらゆる用途に用いられています。さらに、米国産ポテトはあらゆるニーズに応える等級とパッケージも提供しています。そのため、栄養価が高く現代的なレシピのアイデアやプロモーションに最適です。以下のページでは、主な米国産ポテトの品種と特徴を紹介します。
概要
中型から大型で、楕円形または少し平らな長方形のポテトです。網目模様の付いた薄茶色や褐色の皮と、白色や淡黄色の身が特徴です。加熱するとふわっと軽くホクホクとした食感になり、皮にも風味がでます。マイルドな土の風味があり、糖分の量は中程度です。
用途
ラセット種は、調理すると外はカリッとして中はホクホクになるので、ベイクドポテトやフライドポテトに適しています。軽い食感でホクホクしたマッシュポテトにも最適です。ベイクドポテトの繊細な風味とほっくりした食感は、伝統的なサワークリームやチャイブから、濃厚な地中海風やラテン風の味付けまで、どのようなトッピングにもよく合います。短冊切りやくし型切りにしてオーブンで焼くと、食べ応えのあるローストポテトになります。

概要
小型から中型で、丸型か少し楕円形で、淡紅色の皮がなめらかな、身の白いポテトです。食感はきめ細かくしっとりとした、なめらかでクリーミーな食感です。わずかに甘みがあり、マイルドな中程度の糖分量です。
用途
レッドポテトは、身がしっかりしていて、調理しても形がくずれないため、ローストやシチューに最適です。薄く鮮やかな赤色の皮は、サイドディッシュやサラダにすると色が引き立ちます。レッドポテトは柔らかくも歯応えのあるポテトサラダを作ったり、スープやシチューの彩りとしてもよく使用されます。また、おいしいマッシュポテトやローストポテトにも用いられます。

概要
小型から中型で、丸型または楕円形で、白色や黄褐色の皮と白い身が特徴です。でんぷん質の量は中程度で、ややクリーミーで濃厚な食感と、薄くて繊細な皮が特徴のポテトです。わずかに甘くマイルドな風味で、糖分量は低めです。
用途
調理しても形がくずれにくいのが特徴です。皮は繊細で薄いため、むかずに使用すると、なめらかなマッシュポテトに程良い食感が加わります。グリルすると風味がさらに濃厚になります。また、揚げてもおいしいです。加熱したホワイトポテトを、シーザードレッシング、粉状のパルメザンチーズ、ランチ・ドレッシング、刻んだ卵やベーコン・クランブルなど、ドレッシングや他のサラダの材料とあえるだけで特徴的なポテトサラダが出来上がります。

概要
小型から大型まで幅広く、丸型か楕円形のポテトです。皮は淡褐色や金色、身は黄色や金色で、きめ細かくなめらかでしっとりとした食感です。ほのかに甘く、こくのある、バターのような風味があり、糖分量は中程度です。
用途
バターのようなぜいたくな風味とクリーミーな食感から、消費者やシェフの間で人気が急上昇しています。グリルすると皮がカリっとして風味が増し、ほんのり甘いキャラメルの味がします。クリーミーな食感で黄金色なので、バターの使用量を減らすか使用しないで済ませることができ、栄養価の高いメニューになります。天然のなめらかな食感は、軽めのタイプのベイクドポテト、ローストポテト、マッシュポテトに適しています。完全に火が通るまでゆでてから水を切り、冷やし、やさしくつぶして平らにし、きつね色になるまでオイルかバターを塗って焼くか、サワークリームとチャイブをのせて他の付け合わせと盛り付ければ副菜や前菜になります。

概要
小型から中型で、楕円形からフィンガリングまでさまざまな形状のものがあります。皮は深い紫色や青色、またはかすかに赤みがかっていて、身の色は青、パープルラベンダー、ピンク、赤、白などです。身は、しっとりかつしっかりしています。土のようなナッツの風味があり、糖分量は少なめです。
用途
ほとんどのパープルポテト/ブルーポテトは、しっとりかつしっかりしているので、形状を損なわずに目を引く彩りとおいしさをサラダに加えます。色を鮮やかに保つには電子レンジで調理するのが最適ですが、蒸したり焼いたりする調理法もお勧めです。マイルドながらはっきりとしたナッツの風味があるため、グリーンサラダの味付けに適した素材です。ホワイトポテトやレッドポテトと合わせてサラダにしたり、一緒にローストしたりすると、3色のポップな組み合わせを楽しめます。

概要
長さが5~10センチで、その名称から分かるように、人の指の形状か楕円形です。皮の色は赤、オレンジ、紫、または白で、身は赤や紫、黄、白が多く、異なった色の層になったものもあります。身は滑らかでしっかりしており、バター、ナッツ、土の風味があり、糖分量は中程度です。
用途
フィンガリングポテトの色と形状は、どんな料理でも見た目を引き立てます。フライパンで炒めるかローストすると風味がさらに強まり、ナッツやバターのような良い味わいになります。一風変わったユニークなポテトサラダを作りたいときには、フィンガリングポテトがお勧めです。フィンガリングポテトを縦に半分に切ってオーブンでローストし、スパイシーケチャップ、ロメスコソース、シラチャマヨネーズなどのフレーバーディップソースを添えると、フライドポテトに代わる小皿料理やサイドディッシュになります。

概要
米国農務省の大きさの基準を満たした一口サイズのポテトです(Cサイズ以下は、パールサイズまたはマーブルサイズとも呼ばれます)。皮や身の色、形状、食感、糖分量などは大型種と同様です。風味も似ていますが、小さなサイズに濃縮されているため、大型種よりも濃厚です。
用途
さまざまな色のものを組み合わせてローストすると、魅力的なサイドディッシュになります。プチポテトは濃厚な風味で調理に時間がかからないため、ポテトサラダに最適です。オリーブオイル、ローズマリー、塩、胡椒であえるだけで、カラフルでおいしく楽しいローストポテトが出来上がります。スライスしたり刻んだりする必要がなく、丸ごと調理して出すことができるため、調理時間が短くて済みます。
